マーケティングソリューションズ事業戦略

長谷川 拓 長谷川 拓

消費者のニーズをつかみ、
進化する『アフィリエイト』を

取締役 マーケティングソリューションズ事業管掌
ソーシャルコマース推進室長
長谷川 拓(はせがわ たく)

持続可能なエコシステムを目指して

2023年は、広告予算の抑制による広告市場の冷えこみ、ステルスマーケティング規制法の施行などにより、成果型報酬広告『アフィリエイト』を取り巻く環境に少なからずの変化がありました。法改正で一次的な影響は受けたものの、クリーンなメディアネットワークを目指す当社としては好機ととらえております。また、既存のWebメディアからSNSへと消費者の購買行動にも変化が見られました。

しかし外部環境の変化は常に起こりうるものですから、マーケティングを支援する当社としては、どのような状況下においても、「正しい情報を効率的につないで多様で豊かな選択ができる社会を創る」というミッションを遂行するのみです。

広告主が自社製品のターゲットに向けて、メディア運営者を媒介して、消費者の意思決定において真に求められる情報を提供し、結果としての購買につながるまでのマーケティングの効果を最大化させていく。広告主、メディア運営者、消費者にとって持続可能なエコシステムを実現するのが当社の目指すべき姿です。

ソーシャルコマースの強化も

持続可能なエコシステムの実現を目指していくなかで、アフィリエイト市場が成熟期に入ったことを受け、新しい試みにも挑戦してまいります。

1つ目は広告主の多様化への対応です。当社はこれまでもさまざまな広告主のパフォーマンスマーケティングに携わってまいりましたが、特定の広告主に一極集中しているカテゴリーもありました。今後はさまざまなポテンシャルを備えた広告主を積極的に支援していきたいと考えております。

2つ目は、情報の質の向上です。ステルスマーケティング規制法の施行により、広告主、メディア運営者が法律を十分に理解しておく必要性は今まで以上に高まりました。審査基準の厳格化やパトロールの強化などは、『アフィリエイト』のリーディングカンパニーである当社の責務です。安全安心な情報提供を徹底してまいります。

3つ目はソーシャルコマースの強化です。特に若い世代の購買における情報収集がSNSへと移行するなかで、インフルエンサーと連携しながらSNS上でのマーケティングを強化することは必須と考え、2024年1月にソーシャルコマース推進室を立ち上げました。

『アフィリエイト』は主に成果報酬型(CPA課金)ですが、インフルエンサーマーケティング市場では、月額課金や固定費など課金形態はさまざまです。当社としてもインフルエンサーが活動しやすい仕組みを事業者と連携しながら構築し、ソーシャルコマースを活性化させてまいります。多様なフォーマットへの対応は当社にとって新しい挑戦ではありますが、これまでの実績を活かしながら挑んでまいります。

インフルエンサー向け新サービスでソーシャルコマースを拡大

ソーシャルコマース拡大への第1弾として、2024年3月にインフルエンサー向けの新サービス『VLINK』をリリースいたしました。まずは、インフルエンサーのさまざまなSNS上での活動をまとめた「コンテンツまとめページ」ならびに「紹介した商品の売り場」として機能することを目指し、広めていきたいと考えております。インフルエンサーのSNSプラットフォームをまたいだ活動がよりフォロワーに伝わり、結果として紹介した商品への購入につながることで、インフルエンサー、EC事業者、消費者の支援をしてまいります。

また、将来的にはソーシャルコマースだけでなく、今までメディアとすら認識していなかったものが、メディアになることも考えられます。AIなどを活用したコンテンツ制作など、新規メディアの発掘・在り方を模索してまいります。

消費者の購買行動は一定ではなく、刻々と変化していきます。その変化を的確に捉え、多様に対応しながら、アフィリエイト業界をけん引できるよう、今後もチャレンジを続けてまいります。

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