トップメッセージ

代表取締役社長 最高経営責任者 香川 仁 代表取締役社長 最高経営責任者 香川 仁

ECデータを価値ある情報に変えて、
流通拡大に寄与

代表取締役社長 最高経営責任者
香川 仁(かがわ じん)

事業環境の変化にも揺るぎなく前進

事業を取り巻く環境は常に変化するものですが、2022年はグループ会社の経営戦略の変更にともない、その影響を大きく受ける年となりました。

2022年1月に初めて発表した中期経営計画は見直しをはかったものの、「ECデータを価値ある情報に変えて流通を拡大していく」という指針に変更はありません。引き続きこの実現に向けて、2025年には当社グループの関与流通金額(※)2兆円を目標に掲げております。

バリューコマースは1999年に『バリューコマース アフィリエイト』を自社開発し、成果報酬型の広告配信事業を開始しました。その後、クリック課金型広告『StoreMatch(ストアマッチ)』、CRMツール『STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)』など新たなサービスを提供するECソリューションズ事業を展開。ECにおけるトータルソリューションを提供することで、EC事業者の恒久的な課題解決につなげるだけでなく、明確な成果への貢献を追求してまいりました。

また、2019年には宿泊施設向け情報システムを提供するダイナテック株式会社をグループに迎え、今後の著しい成長が予測されているオンライン旅行市場にも領域を拡大いたしました。現在、両社が培ってきた技術力やノウハウを活かし、新たな価値を提供するダイナテックの新サービス開発に取り組んでおります。

さらなる成長に不可欠となるのが、ECデータを価値ある情報へと変えていくためのエコシステムの確立です。消費者が求める情報を的確に提供することで意思決定を支援するとともに、広告主が求めるマーケティング効果を最大化する。そして、価値ある情報を提供するメディアには適切な報酬を提供していく。この循環をより効率的につないでいくことで、「日本を代表するパフォーマンスマーケティングカンパニーになる」というビジョンに向けて邁進してまいります。

新体制で新規事業の「確度」と「速度」を高める

持続的な成長のためには新たな収益源の創造が急務と考え、2025年までの自己資金による成長投資額を当初の1.5倍となる150億円に拡大いたしました。その布陣として、2023年1月に新規事業開拓を担う管掌役員を選任し、新たな体制で積極的な投資を行ってまいります。

物販、旅行や金融などのサービスといった既存事業での実績を活かしながら領域を拡張し、SNSを活用したソーシャルコマース、消費者の多様化する興味関心に特化したバーティカルコマース、新たな市場として注目を集めるリテールメディアへの取り組みも推進していく考えです。スピード感を重視して新規事業の「確度」と「速度」を高め、さらなる成長を加速させていく所存です。

人的資本への投資も重視

成長を支える基盤を強化していくために、自社プロダクトのための企画・技術・デザインに携わるモノづくり人員の比率を40%以上に高める目標も掲げております。当社は近年の社会環境の変化に迅速に対応し、社員が柔軟な働き方を選択できるハイブリッドワークを早期に導入いたしました。

それがもはや一般化した今、社員一人ひとりが自らの可能性を広げ、主体的に成長していける環境の整備が重要だと捉えております。そのためにも、事業エリアを拡大し、新たなチャレンジの機会を創出していきたいと考えております。

社員とのパートナーシップはもとより、クライアント、メディアパートナーの皆様とのリレーションシップがなければ、力強い前進はのぞめません。「ともに拓く」の思いをあらためて胸に刻み、今後も情報技術で新たな価値創造に尽力してまいります。より一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。


※当社独自の指標で、一定のルールのもと、当社グループの各サービスが関与した流通金額を推計し、積み上げたもの。

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